2013.8.7東京新聞朝刊「被災地に希望 ボート山根 銀」と報じられました

≪記事全文≫
終盤の猛追も、あと1歩届かなかった。ボート男子シングルスカルの山根は、東日本大震災の津波で練習拠点を失ったハンディを言い訳にせず「2位は負け。悔しいというより情けない」と潔かった。

3月の全国高校選抜大会に続く優勝は果たせなかったが、活躍を期待した被災地に希望を届ける銀メダルだった。…

2011年3月、津波で用具が艇庫ごと流された。山田湾で練習を再開できたのは、震災から2年後の今春。それまで平日は校内で、筋力トレーニングに励み、週末だけ指導者が運転する車で片道2~3時間の湖に通い、水上練習を重ねた。
「練習量は半分以下に減ったけれど、できる時間で集中下」と話す。

応援に訪れた山田高校の関川校長は「厳しい環境の中でよくやった」とねぎらった。

表彰式では入賞した岩手県勢が特別に紹介され、健闘をたたえる温かい拍手がわき起こった。「まだ被災地のことを思ってくれていてうれしかった」と山根。

レース直後の硬かった表情は、粋な計らいで柔和な笑顔に変わっていた。
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